倉敷帆布8号を使った帆布(キャンバス)バッグの作り方をご紹介します。職業用ミシンを使用していますが、生地が重なる部分を少なくしたので、家庭用ミシンでも縫えると思います。
サイズ
今回作った帆布バッグは、持ち手を長めにして、肩から掛けれるショルダータイプにしました。
サイズ:幅38cm×マチ10cm×高さ28cm(入れ口の幅は48cm)
持ち手は、レディース用の57cmとしました。

1. 裁断する
今回使用した帆布(キャンバス)生地は、倉敷帆布の8号です。厚手でしっかりした生地ですが、家庭用ミシンでも縫えちゃう柔らかさも兼ね備え、自宅ハンドメイドにピッタリです。
表地:巾50cm×24cmを3枚
今回は、生成り2枚(胴部分)とピンク1枚(底部分)にしました。

裏地:巾50cm×68cmを1枚
柄に上下左右がないものを選んでください。

2. 持ち手を作る
長さ103cm×巾4cmの持ち手を2本用意します。今回は、バッグの持ち手の作り方(共布)2種類で紹介した「2枚布で持ち手を作る方法」で持ち手を作りました。
使用した生地は、表地が倉敷帆布8号、裏地はリバティ+接着芯(ふつう厚)です。

3. 表布に持ち手を縫い付ける
表布(胴部分)の表側に持ち手をクリップか手芸用両面テープで固定します。表布も持ち手も表側が見えるように置きます。持ち手を固定する場所は、表布50cmの辺の中央からそれぞれ8cmのところに、持ち手の内側がくるようにします(写真参考)。

持ち手は、写真の赤線のようにコの字に縫います。縫う場所は、持ち手の縫い目の上にするとキレイに仕上がります。(縫い目がないアクリルテープで作る場合は、端から2mmぐらいで縫ってください。)

上端から3cmあけたところから下端に向かって縫います(赤線)。左右2本縫ったら、今度は緑色の矢印のところを縫います。補強のため、3回縫います。返し縫いレバーで下がって縫うより、布の向きを変えて前向きに縫ったほうがきれいに縫えますよ。

4. 表布の生地切り替え部分を縫う
表布の胴部分と底部分の布をつないでいきます。
まず、胴布と底布を縫い代1cmで縫い合わせます。(↓の写真では、わかりやすいようにクリップで下の生地がみえるようにしています。)

次もまた、底布と胴布を縫い代1cmで縫い合わせます。

縫い合わせた3枚の生地を開いて、縫い代は底側に倒し、底側の端から2mmのところにステッチを入れます。

5. 表袋を作る
表袋にマチを作るために、生地をカットします。生地の切り替え部分がずれないようにクリップでとめたら、底の両端を幅5cm×高さ4cmでカットします。

両サイドを縫い代1cmで縫います。生地の切り替え部分が分厚くて縫いにくいと思います。(ここが一番分厚いです)ゆっくり縫うか、プーリーを手で回して縫い進めてみてください。

マチの部分を折り畳んで、縫い代1cmで縫います。

表に返しておきます。バッグらしくなってきました。

6. 裏袋を作る
裏生地を横50cmになるように半分に折ります(底が輪)。底の両端を幅5cm×高さ4cmにカットします。

両サイドを縫い代1cmで縫います。片方に返し口(15cm)をあけておきます。

マチを折り畳んで、縫い代1cmで縫います。

7. 表袋と裏袋を合わて縫う
裏袋のなかに表袋を入れます。中表になるように入れてください。持ち手は表袋と裏袋の間に入れてください。クリップでぐるっととめます。

両サイドの縫い代は割ります。↓写真参照

入れ口を縫い代1cmでぐるっと縫います。

ぐるっと縫えました↓

返し口から表に返します。

表に返せたら、返し口をミシンまたは手縫いで縫い留めます。

8. 入れ口にステッチを入れる
裏袋を表袋のなかに入れて、入れ口をクリップでとめていきます。裏袋が表側からみえないようにしてください。クリップでとめたら、上端から5mmのところをぐるっと縫っていきます。

完成!
完成です!

サイズ感は、↓な感じです。
